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Gérard Grisey, Espaces acoustiques [現代音楽2017]

スペクトル楽派の創始者の一人、フランスの作曲家ジェラール・グリゼイ(1946 – 1998)の作品を見てみます。ちなみにスペクトル楽派では、音のスペクトル分析をしたり、電子的に作った音響スペクトルを合成したりといった作曲技法を使うそうです。

代表作は「音響空間(Les espaces acoustiques, 1974-85)」ですが、アンサンブル・アンテルコンタンポランの公式動画に全曲がアップされています(太っ腹ですね)。記念碑的な作品なので、一度は目を通しておけば、と思います。

「音響空間」というタイトル通り、メロディもリズム感も希薄な「音楽以前」とも言える6つの楽曲?(各15分程)から構成されますが、最初が "Violaソロ"、最後は"大オーケストラ+4本のホルン"と順を追って音響母体の規模が大きくなっていきます。

共に緻密な音楽ですが、ブーレーズが「完成された様式美」を見せるのに対して、(うまくいけば)こちらには「進歩したテクノロジー利用による可能性」が見てとれるかと思います。


--- 音響空間 (Les espaces acoustiques) ---

 I. Prologue (プロローグ, 1976)
  – for viola and optional live electronics
 II. Périodes (周期, 1974)
  – for flute, clarinet, trombone, violin, viola, cello, and double bass
 III. Partiels (倍音, 1975)
  – for 18 musicians


 Gérard Grisey, Espaces acoustiques 1/2 - Ensemble intercontemporain


 IV, Modulations (変調, 1976–77)
  – for 33 musicians
 V. Transitoires (過渡, 1980)
  – for large orchestra
 VI. Epilogue (エピローグ, 1985)
  – for 4 solo horns and large orchestra


 Gérard Grisey, Espaces acoustiques 2/2 - Ensemble intercontemporain


スペクトル学派のこのような方法論は、IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)で学んだ音楽家たちに影響を与え世界中に拡散していて、例えば日本の作曲家では、金子仁美が「グリゼイの墓 (2000)」という師を偲んだ作品を作っていたりもしています。その作品のCDも出ていますが、彼女が編曲したシャンソン3曲(枯葉、バラ色の人生、ムーラン・ルージュ)が含まれた、ギター作品集をここでは紹介します。

 ohagi_yasuji.jpg
 天の三羽の鳥~ギターで聴く珠玉のフランス音楽~、大萩康司

収録曲(全曲フランス音楽)などの詳細は、以下の記事でご確認を。
 デビュー15周年を迎えたクラシック・ギタリスト大萩康司(2016/03/01)

タグ:大萩康司
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