So-net無料ブログ作成

エフゲニー・オネーギン(1877-78) [トリスタン以後]

チャイコフスキー(1840-1893)
「エフゲニー・オネーギン」(Eugene Onegin, 1877-78)


duel-ilya-repin.jpg
 "The Duel" by Ilya Repin, 1901


オペラ台本の原作はプーシキンの韻文小説「エフゲニー・オネーギン」。色男、告られて振った小娘が、いつの間にかイイ女に... 思い直してアタックするが、時すでに遅し。

モスクワ音楽院の教師で歌手のエリザヴェート・ラヴロフスカヤからオペラ化の話を持ちかけられた時には、文学としては魅力的だけど題材には弱いなと、にべもなかったチャイコフスキー... 考え直して数日間眠れぬ夜を過ごした後、一晩でシナリオを完成させたそうです

ピアノ協奏曲第1番 (1874-75)、バレエ「白鳥の湖 (1875-76)」と続いて、1877-78年に交響曲第4番と同時進行で作曲され、同じくサンレモで、こちらは一ヶ月後に完成しています。チャイコフスキーのオペラの中では一番演奏される機会の多いもので、次が「スペードの女王 (1890)」でしょうか。

初演は1881年、モスクワ・ボリショイ劇場にて。


あと、1965年にシュトゥットガルト・バレエによって初演された、バレエ「オネーギン」というのも。振付けは、同バレエ団の芸術監督であったジョン・クランコ。音楽は、同オペラからではなくピアノ曲「四季」など、他のチャイコフスキー楽曲を編曲したものです。(下はインタビュー動画)

 Natalia_Osipova_on_Onegin.jpg
 Natalia Osipova on Onegin (The Royal Ballet)


Gagner ! いよいよ今夜、「武蔵野の森」での女子フリー。オリンピックの出場2枠に飛び込んでくるのは誰と誰になるんでしょうね。


--- 主な登場人物 ---

 オネーギン:主人公
 レンスキー:オネーギンの友人、オリガの婚約者
 グレーミン:公爵、後のタチヤーナの結婚相手

 ラーリナ:荘園の夫人
 タチヤーナ:ラーリナの娘
 オリガ:タチヤーナの妹


・ポロネーズ:第3幕-第1場

 Trailer: Eugene Onegin 2016


・手紙の場:第1幕-第2場

 Tatyana's Letter Scene.Olga Poltoratskaya.P.I.Tchaikovsky. "Eugene Onegin".

--- 開演 ---

第1幕:第1場:地方貴族ラーリン家の庭
秋の夕方、タチヤーナとオリガの姉妹が「聞こえたかしら、夜鳴きうぐいすの声が」と歌っている。娘たちの声を聞いてラーリナは若かりし頃を思い出し、老いた乳母を相手に夢多き娘時代のことや、結婚後の暮らしを回想する。そこへ農民たちが刈り入れ時のしきたりで、麦の束を持ってやってくる。ラーリナは農民たちをねぎらい、農民たちは陽気に民謡風の歌「小さな橋の上で」を合唱して踊る。

姉のタチヤーナは口数少なく沈みがち。一方、妹のオリガは快活な美人、「私はのんきで、悪戯が好き」と歌う。夢見がちで読書の好きなタチヤーナは、恋物語を読んだせいで物思いに誘われている。

そこへオリガの婚約者レンスキーが友人のオネーギンを連れてやってくる。理想化肌の若者レンスキーはオリガを熱愛している。一方、オネーギンはペテルブルクの社交界で暮らすうちに、若くして人生に退屈してしまってと,,, 遺産相続をした田舎の叔父の領地へやってきて、近隣に住む、気質の正反対な地主貴族レンスキーと交際するようになったという成り行き。

オネーギンはタチヤーナに紹介され、初対面の二人は語り合う。タチヤーナは、言葉少なだがバイロン的憂愁を漂わせる都会人のオネーギンにすっかり心を奪われる。

 第2場:タチヤーナの部屋
恋に落ちたタチヤーナは眠れない。彼女に頼まれて、乳母が昔に嫁入りした頃の思い出話をする。乳母が去ると、タチヤーナは初恋の甘美な悩みに乱れる胸の想いを、オネーギンへの手紙に綴り始める。「あなたは長い間、私が待っていた人。どういうお方なのでしょう? 私の迷いを解いてください」。恋文を書き終えると夜明けが訪れ、彼女は頬を染めて、乳母に手紙を託す。

 第3場:ラーリン家の庭の一隅
農民の娘たちの歌う苺摘みの歌が聞こえてくる。オネーギンの来訪を知ったタチヤーナが、不安におののきながら庭に逃げてくる。その後からオネーギンが現れ、冷ややかに手紙に対する返事をする。「自分は家庭の幸福には関心がないし、結婚には向かない男だ。兄のようにあなたを愛そう。しかし軽率さは不幸の元、自分を抑えることを学びなさい」と。タチヤーナは恥辱と絶望にうなだれる。

第2幕:第1場:ラーリン家の大広間
数ヶ月後のラーリン家の大広間。タチヤーナの「聖命日」の祝いに、着飾った客たちが集まり、ワルツを踊っている。オネーギンは婦人客が自分の陰口をするのに気づいて不愉快になる。くだらない集いに誘ったレンスキーへの腹いせとばかりに、しきりにオリガをダンスに誘う。コケットなオリガは嬉しそうに応じて、レンスキーを苛立たせる。

ラーリン家の家庭教師トリケが、タチヤーナへの讃歌を披露した後、マズルカが演奏され、オネーギンはまたしてもオリガと踊る。怒ったレンスキーはオネーギンと口論し始め、しまいには手袋を投げて決闘を申し込む。驚く客たちとラーリナ。レンスキーは「あなたの家で恋を知り」としばし思い出に浸る。オネーギンは後悔しながらも後には引けない気持ちを、ラーリン姉妹は悲痛な思いを歌う。

レンスキーはオリガに「僕の天使よ、あなたを低俗な誘惑者から守らなければ」と声をかけ、座を蹴って退場。一同は祝宴の思いもよらない事態に茫然とする。

 第2場:水車小屋・冬の早朝
レンスキーと介添人のザレツキーが、オネーギンの来るのを待っている。レンスキーは「僕の青春の黄金の日々はどこに去ってしまったのか?」と歌いだし、オリガへの愛を切々と歌う。オネーギンが到着して、介添人たちは決闘の準備にかかる。レンスキーとオネーギンは友が敵になってしまった無念な胸中をそれぞれに歌う。ピストルを手に向かい合う二人。銃声一発、倒れるレンスキー。「死んだ!」とつぶやき、茫然と佇むオネーギン。

第3幕:第1場:サンクトペテルブルクの大舞踏会
数年後、華やかな舞踏会の最中で、ポロネーズが鳴り響いている。長い旅から戻ったばかりのオネーギンが現れ、「どこへ行っても安らぎはなく、相変わらず退屈で」と独白。音楽はエコセーズに変わり、周囲の客たちはオネーギンを白い目で見る。

グレーミン公爵が夫人のタチヤーナを伴って姿を見せる。結婚した彼女は見違えるほど堂々とした社交界の女王となっている。オネーギンはかつての隣人グレーミン公爵がタチヤーナと結婚したことを知って驚く。

彼を前に、公爵は夫人への愛情を歌う「誰でも一度は恋をして」。タチヤーナはオネーギンに紹介されるが動じる様子もない。オネーギンの胸には激しい恋心が燃え上がる。

 第2場:グレーミン公爵邸の一室
タチヤーナがオネーギンから来た手紙を手にして涙ぐんでいる。思いがけない再会と恋文に、娘の頃のように心を乱されている。

そこへオネーギンが入ってきて、跪く。タチヤーナは素直に話しかける。「幼い私の恋に対してあなたは立派に振舞われました。それが今になって、なぜ、つまらない感情の奴隷に?」「真心から愛しています」とオネーギン。「幸福はあんなにも近くにありましたのに。あなたを愛していますが、私は嫁いだ身、夫に貞操を守ります」。タチヤーナはきっぱりと別れを告げて立ち去る。オネーギンは恥辱と酷い運命に打ちのめされる。

--- 終演(約2時間35分) ---
(参考 Wikipedia)


---

今回視聴したのはこちら。グラインドボーン音楽祭の音楽監督を務めている若手指揮者ロビン・ティチアーティ (1983年ロンドン生まれ) のもの。主役二人の歌唱に、その分身のバレエダンサーによる演技を重ねて、ストーリーに陰影を付けた演出です。

 tchaikovsky_eugene_onegin.jpg
「エフゲニ・オネーギン」、ティチアーティ&コヴェント・ガーデン、キーンリーサイド、ストヤノヴァ(2013、日本語字幕付)

https://ja.wikipedia.org/wiki/エフゲニー・オネーギン_(オペラ)

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。