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聖愛と俗愛 and WATER [建物シリーズ]

フランス国のローマ賞受賞者(音楽賞ではベルリオーズ、トマ、グノー、ビゼー、マスネ、ドビュッシー等々)が滞在したというメディチ荘は、ローマのピンチョの丘にあります。その丘に隣接しているのが広大なボルゲーゼ公園で、その中にあるのが、枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼが自身の美術コレクションを置くために建てられたヴィラ、ボルゲーゼ美術館。見学には予約が必要ですが一見の価値ありです。

彫刻では、ベルニーニ (1598-1680) の「アポロンとダフネ」,「プロセルピーナの略奪」,「ダビデ」といった傑作が迫力を持って迎えてくれます。

絵画では、カラヴァッジョ (1571-1610) の作品だけで飾られた一室などもありますが、見逃せないのが、ティチアーノの「聖愛と俗愛」。縦1.18m x 横2.79mの大きな絵です。

Tizian_029.jpg
 "Amor Sacro e Amor Profano" by Tiziano, 1514 ( Wikipedia )


イメージに反して、右側の裸の女性が「聖愛」を、左側の着衣の女性が「俗愛」を象徴しているそうです。いろいろと散りばめられた寓意の解釈については他所で確認してもらうとして、中央にいるキューピッド、何故か泉の水をかき回しています。


--- 星の川をまたいで列車は走る、宇宙を結ぶリボン --- sora tob sakana


エレーヌ・グリモーの「WATER」。水にまつわるクラシック楽曲を混ぜ合わせたアルバムで、曲間には"water-transition"というつなぎが挟まれています。

Grimaud_water.jpg
 
 WATER --- 我々は水である
 
 Water is merciless and miraculous.
  Helene Grimaud

 ベリオ:水のクラヴィア
 武満徹:雨の樹 II(オリヴィエ・メシアンの追憶に)
 フォーレ:舟歌 第5番 嬰ヘ短調
 ラヴェル:「水の戯れ」
 アルベニス:「イベリア」第2巻 ~「アルメリア」
 リスト:「エステ荘の噴水」
 ヤナーチェク:「霧の中で」~ アンダンテ
 ドビュッシー:「沈める寺」


 "Water - Transition 5" & Franz Liszt "Les Jeux d'eaux à la Villa d'Este"
 https://youtu.be/1OIWA8IcxPE


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ところで、リストの「巡礼の年《第3年》」は全7曲からなる1877年頃の作品で、その2, 3曲目が「エステ荘の糸杉にI, II : 哀歌」、4曲目が「エステ荘の噴水」。リスト晩年の特徴とされる宗教的な意味合いも持ち、「エステ荘の噴水」の楽譜にはヨハネ福音書から以下の文面が記されているそうです。

 --- 私が与えた水は、その人の中で、永遠の命を生み出す泉となるであろう ---


ちなみに、エステ荘はローマ近郊のティヴォリにあり、オプショナルツアーなどに参加すれば容易に訪れることができます。

エステ荘のエントランスには、こんなセラミックプレートがはめ込まれています。
 Villa-d_Este.jpg

そしてエントランスの左側には、リストの滞在を記念したプレートが飾られていて、
 Villa-d_Este_Liszt.jpg

中を抜けると、眼下に、糸杉で整備された噴水庭園を望むことができ...

近くに降りての散策もOKです。

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