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モーツァルトの「フィガロの結婚」 [クラシック音楽2017]

モーツァルトで、弦楽四重奏曲集「ハイドン・セット」(1782-1785) に続く有名作品は、オペラ「フィガロの結婚 」(Le Nozze di Figaro K.492, 1786)です。誰でも名前は知っている人気オペラですが、日本で舞台初演されたのは1952年歌舞伎座にてと、ほんの半世紀ほど前のこと。今ではいくらでも鑑賞手段があるのですから便利な世の中ではあります。

--- フィガロの結婚 ----
 音楽:モーツァルト、脚本:ダ・ポンテ、原作:ボーマルシェ

舞台は、18世紀半ばのスペイン・セヴィリア近郊のアルマヴィーヴァ伯爵邸

主な登場人物は、

 フィガロ:床屋(兼何でも屋) / スザンナ:小間使い(フィガロの婚約者)
 アルマヴィーヴァ伯爵 / 伯爵夫人ロジーナ
 ケルビーノ:伯爵の小姓 / バルバリーナ:庭師の娘
 ドン・バルトロ:医者 / マルチェリーナ:女中頭
 ドン・バジーリオ:音楽教師 / アントニオ:庭師

これらの人物による、伯爵の「初夜権復活」をめぐる駆け引き(狂乱の一日)を描いたコメディーです。

・序曲

 Le Nozze di Figaro ; Overture : René Jacobs, Concerto Köln (2004)

・ケルビーノの「恋とはどんなものかしら」

 Le nozze di Figaro ; "Voi che sapete che cosa è amor" : Angelika Kirchschlager

このアリアが出てくる第二幕だけ簡単になぞってみます。

--- 第二幕 (アルコーブと3つの入口のある豪華な部屋) ---

第1場:伯爵夫人ひとり 続いてスザンナとフィガロ
 Cavatina(伯爵夫人): "お与えください 愛の神よ 慰めを"
  Recitativo: "さあ かわいいスザンナ"
  [フィガロの策略説明]

第2場:伯爵夫人 スザンナ ケルビーノ
  Recitativo: "悲しいことね スザンナ"
 Arietta(ケルビーノ): "あなた方は知ってますよね 恋って何なのかを"
  Recitativo: "すてき!何てきれいな声なの!"
 Aria(スザンナ): "こっちに来て 膝をついて"
  [ケルビーノに女装させてみる]
  Recitativo: "ちょっとふざけ過ぎではないかしら!"

第3場:伯爵夫人と狩の服装の伯爵
  Recitativo: "どうしたのだ?お前 鍵などしたことがなかったろうに"
 Terzetto(伯爵 伯爵夫人 傍目からスザンナ): "スザンナ さあ出ておいで"
  Recitativo: "だから、開けないのか?"
  [伯爵と伯爵夫人退場]

第4場:スザンナとケルビーノ
 Duettino(スザンナ ケルビーノ): "開けて 急いで 開けて"
  [スザンナと入れ替わりで、ケルビーノは窓から飛び降りる]
  Recitativo: "ああ 見て あの悪魔!何て逃げ足!"

第5場:伯爵夫人 手にハンマーとトングを持った伯爵
  Recitativo: "全部さっきのままだな"

 Finale:
第6場:伯爵夫人と伯爵 "出て来い 悪辣な小僧"
第7場:++スザンナ [まさかのスザンナ出現] "スザンナ!"
第8場:"スザンナ 私は死にそうよ"
第9場:++フィガロ "皆様方 外には もう楽師たちが来ております"
第10場:++庭師アントニオ "ああ、殿...殿.. / 一体何ごとだ"
    "じゃお前のだな この紙は"
第11場:++マルチェリーナ バルトロ バジーリオ "あなた様 殿 常に正しきお方"
最終場:"混乱して おお/ 驚いて おお"


と、最初の方はRecitativo(歌セリフ)と歌唱を交えてゆっくりと物語が進行して行きますが、終盤フィナーレでは登場人物があれよあれよと増えていき、大盛り上がりで幕切れとなるのでした。


このオペラの初演はウィーンのブルク劇場で、高評価は得るものの9回の上演で打ち切られます。しかし、プラハで大当たりし、翌年同地で、モーツァルト&ダ・ポンテの2作目「ドン・ジョヴァンニ」(Don Giovanni K.527, 1787)が上演される運びとなったとのこと。

 Burgtheater.jpg
 (リング沿いにある現在のブルク劇場)

ちなみに、ボーマルシェ「フィガロ3部作」の第2部がオペラ化されたものがモーツァルトの「フィガロの結婚 (1786)」、第1部がロッシーニの「セヴィリアの理髪師 (1816)」、さらにモーツァルト作品のリメイクとも言えるのがリヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士 (1909-10)」という流れです。

オススメCDには、各声部が生き生きと聴こえる、以下のものをあげておきます。ただこの曲 Recitativoも多いので、ぶっつけで音だけで楽しもうというのも無謀かも。一度は対訳に当たって意味を把握した方が楽しめると思います。

 mozart_figaro.jpg
 Le Nozze di Figaro ; René Jacobs, Concerto Köln (2003)



--- 予告編(ドン・ジョヴァンニ) ---

 Teodor Currentzis - Teodor Currentzis records Don Giovanni

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