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アンヌプリ [建物シリーズ]

ウィーン世紀末の人工沼から這い出るのは簡単、本物の自然に触れること。時期は外れますが、北海道の紅葉の話。

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 ニセコパノラマライン( 周遊バスの車窓から )


雪質の良さで外国人にも人気のニセコですが、紅葉時期も格別です。僕が何年か前に行った時にはニセコバスが季節バスを出していて、倶知安から五色温泉、神仙沼、パノラマライン、甘露の水、昆布温泉というように、ニセコ アンヌプリを一巡りするコースだったかと思います。紅葉の黄と赤が夜中まで目に焼き付いていました。

ところで、僕は甘露の水でバスを降車したのですが、ふと見ると30mほど先に生き物の姿が... キタキツネでした。自然に暮らしている動物を見ると和みますね。大雪山の黒岳では、エゾシカとエゾシマリスを見ることができましたし。(運の良いことに、ヒグマには出会っていません)


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音楽の話。尾高忠明が音楽監督を務めていた頃の札響、明らかに、在京楽団とは一線を画した透明感のある弦の音色を響かせていました。記念に、会場のKitaraで売られてた「グリーグ&シベリウス」を一枚買ってきましたが、残念ながら生で聴く音色は自宅の再生環境では再現できないです。

フィンランドの森や湖や鳥の囀りといった自然からインスピレーションを受けたシベリウスの作品をちょっとだけ聴き直してみました。"Lake"と言えばアンナ・ドミノが「湖を半周して、もう引き返す地点に来ている」と歌っていますが、隠遁したシベリウスに同種の想いを感じなくもありません。

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 Sibelius:
  Tapiola, En Saga & 8 Songs

  Hannu Lintu
  Finnish Radio S.O.
  Anne Sofie von Otter


こちらのアルバムは、ハンヌ・リントゥ指揮のフィンランド放送交響楽団による2016年録音のもの。細かい音の動きが良く再現され、訴えかけるような森のつぶやきが聞こえてきます。収録曲はシベリウスの最後と最初の交響詩、「タピオラ, op.112」と「エン・サガ, op.9」、それに加えて親しみ易い歌曲を8つです。歌曲は、アウリス・サッリネンにオーケスレーションを委嘱した管弦楽伴奏版で、歌っているのはアンネ・ゾフィー・フォン・オッター。

「タピオラ」の出版譜には以下のカトレーンが載せられているそうです。

  ポヒョラ(北の国)には深く暗い森があり
  野生の夢を、永遠の秘密を夢見ている。
  タピオ(森の神)の不気味な住処がそこにあり
  そして、見え隠れする精霊たち、夕暮れ時の声たち。


ちょっとだけと言いながら、上の演奏に惹かれるものがあったので、リントゥの指揮した交響曲全集も聴いてみました。Blu-ray3枚のBoxセット。

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SIBELIUS - 7 SYMPHONIES
 Hannu Lintu, Conductor
  Finnish Radio Symphony Orch.
  Helsinki Music Centre, 2015
 Laura Joutsi, Director


細部を緻密に彫刻した演奏という点ではベルグルンドと同系統ですが、ヨーロッパ室内管のニュートラルな響きに対して、ふるさとの訛りなつかしが楽曲に命を吹き込んでいます。あとは、そだねー、「ドキュメンタリー」と「これがシベリウス!」というおまけ映像。後者は8つの視点からシベリウスのポートレートを描いてみたものですが、全話に『現代のシベリウス』カイヤ・サーリアホが登場していて、彼女のポートレートにもなっているのが買えますね。日本語字幕付き。

  1. 外見と性格  2. 天才と自然  3. 病気と神経症
  4. お金と快楽  5. 父親と家族  6. 作曲とインスピレーション
  7. アイノとヤンネ  8. 終わり方の難しさ



--- おまけ(サカリ・オラモのシベリウス)

・交響曲第6番(リハーサル)

 Sibelius: Symphony No. 6 / RSPO / Oramo


・ヴァイオリン協奏曲(ハイライト)

 Hilary Hahn playing Sibelius with the Vienna Philharmonic Orchestra
  live @ Wiener Konzerthaus


・フィンランディア(Prom 75: Last Night of the Proms 2017)

 Sibelius: Finlandia (Prom 75)

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