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Kaija Saariaho, L'Amour de loin [現代音楽2017]

ロシアと陸続きのフィンランドも多くの作曲家を生み出してしていますが、今年2017年は独立100周年ということで、最後はこの国で締めましょう。その作曲家たちの中からカイヤ・サーリアホ(1952 –)について。

出身地であるヘルシンキ、ドイツのフライブルクで勉強したのち、1980年、ダルムシュタットのサマーコースでスペクトル楽派のミュレイユ、グリゼイのコンサートに参加。それをきっかけに、1982年からはIRCAMでの作曲活動を開始し、コンピューターにアシストさせた作品を制作するようになります。

彼女が2000年に完成させたオペラ「L'Amour de loin (遥かな愛)」は、12世紀のトルバドゥール Jaufré Rudel が夢見る見知らぬ恋人を訪ねてフランス アキテーヌ(Blaye)から中東 レバノン(Tripoli)まで赴いたという伝説に基づくお話ですが、ザルツブルク音楽祭で初演されたのちも度々オペラハウスに取り上げられ、2016年にはMETでも上演されています。(サロネンが指揮したフィンランド国立オペラのDVDもあります。演出は初演時と同じピーター・セラーズ)


--- "L'Amour de loin" (2000) ---

 Kaija Saariaho: L`AMOUR DE LOIN | Landestheater Linz (Trailer)


このオペラの種とも言える15分ほどの作品「Lonh (1996)」もCDになっています。(タイトルはオック語で、"from afar"の意)

 saaroaho_gardens.jpg
 Saariaho - Private Gardens / Upshaw, Karttunen, et al


また、Jaufré Rudelの音楽も現存していて、聴くことができます。(6つの詩、内4つはメロディー付き)

 rudel_distant_love.jpg
 Distant Love -Songs of Rudel & Codax /Hillier, Lawrence-King


あとは、先のCDにも1曲収録されていますが、サーリアホのフルート作品は現代音楽のフルーティストの定番レパートリーになっているとのこと。(↓は、2013 Polar Music Prize授賞式での様子。もう一人の受賞者ユッスー・ンドゥールの姿も見えます。)

--- "NoaNoa" for flute & electronics (1992) ---

 NoaNoa - Anders Jonhäll (Kaija Saariaho)

 fin
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