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カルメン(1873-74) [トリスタン以後]

ビゼー(1838-1875)
「カルメン」(Carmen, 1873-74)


オペラ「カルメン」は、パリのオペラ・コミックのために書かれました。初演は1875年。楽曲間をレチタティーヴォではなく台詞でつないでいく、オペラ・コミック様式で作曲されています。

Goya_Maja_naga.jpg
 "La maja desnuda" by Francisco Goya, 1797–1800


鑑賞者に向けられる真っ直ぐな視線、「裸のマハ(=マドリー娘)」。作者のゴヤが亡命先のボルドーで亡くなるのが1828年。その2年後の1830年6月に、プロスペル・メリメはスペインへ旅をします。ところが直後にフランスでは7月革命が起こり、メリメは滞在延長を決定。フランスに戻ったのは翌年の1月です。

その間の出来事の一つを綴ったのが、プーシキンの物語詩「ジプシー」を参考にしたとも言われる、1845年発表の小説「カルメン」。旅先で美しいヒターナ(=カルメン)に出会い、彼女の家でいろいろと話を聞きますが、バスク人のホセに追い出され、気がつくと懐中時計が失くなっている。数ヶ月後コルドバで友人から、ホセが捕まって明日処刑されると教えられ、面会に行き、生まれてから現在までの彼の話を聞くといった内容です。

題材を選んだビゼーの狙いはどこにあったのか… オペラ化に当たってアンリ・メイヤックの台本では、スペイン社会の"異人"たちの物語という視点は薄められています。


--- 主な登場人物 ---

 カルメン:煙草工場で働くジプシーの女
 エスカミーリョ:闘牛士

 ドン・ホセ:衛兵の伍長
 ミカエラ:ホセの許婚

 スニガ:衛兵の隊長


幕開きはセビリアの煙草工場から。JTのサイトに、煙草に着目した読み物があったので紹介。 --> カルメンが巻いたシガー


・ハバネラ(エリーナ・ガランチャ)




・闘牛士の歌(イルダール・アブドラザコフ、2016 パリ祭 : シャン・ド・マルス)



--- 開演 ---

第1幕:セビリアの広場。右手に煙草工場の扉、左手に衛兵詰所。
伍長のモラーレスと配下の衛兵たちが、往来の人々を眺めている。やがてミカエラが登場し、彼女を呼び止めたモラーレスにドン・ホセを探していることを告げる。モラーレスは交替の時間になればやってくるから、それまで待つようにとすすめるが、ミカエラはその場を逃れてしまう。

遠くでラッパが鳴り、衛兵たちが整列すると、子供たちにつきまとわれた交替の衛兵たちが、隊長スニガや伍長ドン・ホセとともに行進してくる。モラーレスはドン・ホセにミカエラのことを語り、子供たちにつきまとわれながら自分の班の衛兵たちと退場する。ホセはスニガにミカエラを愛していると語る。

昼休みを告げる鐘が鳴り、町の若者たちが集まると、煙草工場の女工たちが登場し、男たちに迎えられる。カルメンが登場し、ホセに目をとめる。カルメンは自分に無関心なホセに興味を抱き、恋は野生の野の鳥のように慣らすことのできないもの、好かれたらご用心と、有名なハバネラを歌う。若者たちはカルメンに言い寄るが、彼女は見向きもせず、手にしたアカシアの黄色い花をホセに投げつけて去る。

人々も去り、ホセはひとりカルメンの魅力に惹かれてその花を拾い上げるが、そこにミカエラがやってくるので、ふたりは再会を喜び合う。

ミカエラはホセに、彼の母からの手紙と金を渡し、伝言とともに接吻までも伝える。ふたりは感激し、故郷に思いを馳せるが、ホセの心にはカルメンの面影がふとちらついたりもする。しかしミカエラが去った後、母の手紙を読み、母の言う通りミカエラと結婚しようと決意する。

突然騒ぎが起こり、スニガが衛兵を伴って出てくると、煙草工場から女工たちが飛び出してくる。彼女たちは二手に分かれて喧嘩を始めたのだ。スニガの命令で工場に入ったホセは、やがて喧嘩の張本人カルメンを引きたてて戻って来る。全く反省の色のないカルメンは投獄されることになるが、彼女はホセを誘惑にかかる。リーリャス・バスティアの酒場でセギデーリャを踊りマンサニーリャを飲もう、というカルメンの誘惑についに抗しきれず、ホセは彼女の戒めのロープを解いてしまう。スニガが令状を持って現れると、カルメンは隙をついてホセを突き倒し、混乱の中をまんまと逃げ去ってしまう。

第2幕:リーリャス・バスティアの酒場
カルメンが、仲間のフラスキータやメルセデスとともに客の相手をし、ジプシーの唄を歌っている。

閉店の時刻になり、客として来ていたスニガも、ホセが牢から出たことをカルメンに告げて帰ろうとするが、そこに歓声とともに人気闘牛士エスカミーリョが現れ、闘牛士の歌を歌う。彼はカルメンに目を止めるが、人々を引き連れて去り、そのあとやってきた密輸業者の仲間、ダンカイロとレメンダートは、カルメンが恋しているというホセを仲間に引き入れようと計る。

ホセが現れ、カルメンはカスタネットを鳴らしながら歌って彼を慰めようとするが、彼の心は晴れず、兵営に帰ろうとする。カルメンがそれならさっさと帰れと言うと、彼女がホセに投げ与えた花を牢の中で慈しみ、もう一度逢いたいとのみ思って耐えたと、花の歌を歌って、カルメンへの思いを訴える。しかし脱走兵になることはできないと、カルメンの仲間になれという誘いは断る。ところがそこに戻ってきたスニガと口論から争いになり、密輸業者たちがスニガを取り押さえると、ついにホセは、悪事の仲間に加わることを承諾してしまう。

第3幕:山中の岩場
暗い夜。ジプシーの密輸業者たちが休息をしている。カルメンはもうそれほど、ホセを愛していない様子である。彼女は仲間にならってカード占いを始めるが、何回やっても死の札が出てしまうので当惑する。

全員が退場すると案内人に伴われてミカエラが現れ、ホセを連れ出す決意を歌い(ミカエラのアリア)、神の加護を願う。見張りをしていたホセが発砲したのでミカエラが隠れると、エスカミーリョが登場し、ホセに呼び止められる。エスカミーリョは愛する女に逢いに来たと言い、その女がカルメンだと明かすので、決闘になってしまう。ジプシーたちが二人を分け、エスカミーリョが去ると、仲間に発見されたミカエラが連れてこられ、ホセの母が危篤だと伝える。ホセはカルメンに未練を残しながらも、一旦ミカエラとともに下山することを決意する。

第4幕:闘牛場前の広場
闘牛の行われる日とあって、大変な賑わいである。やがてエスカミーリョが着飾ったカルメンを伴って現れ、群衆の歓呼に迎えられる。メルセデスとフラスキータはカルメンに、ホセが来ているから注意しろというが、カルメンは気にする様子もない。

やがてカルメンひとりになると、物陰からホセが現れる。ホセはカルメンに、もう一度出直そうと懇願するが、カルメンは一向に取り合わず、二人の恋はもうおしまいなのだと答える。ホセはなおも食い下がるが、カルメンはかえってホセへの嫌悪をあらわにするばかり。

闘牛場から湧き上がる勝利の歓声にカルメンが入り口に駆け寄ると、ホセはあいつを愛しているのかと詰問する。カルメンはエスカミーリョを死んでも愛していると答え、ホセから貰った指輪を投げつける。ついにホセは、カルメンを隠し持った短刀で刺し殺し、カルメンへの愛を口走りながら、その死体に身を投げだす。

--- 終演(約2時間40分) ---
(参考 Wikipedia)


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今回参考にしたCDはこちら。シノーポリとバイエルン州立ということで暗さを警戒されるかもしれませんが、あにはからんや、ラテン系のノリの良い演奏です。

 carmen.jpg
「カルメン」全曲 シノーポリ&バイエルン国立歌劇場、ラーモア、ゲオルギュー、モーザー、レイミー(1995)

https://ja.wikipedia.org/wiki/カルメン_(オペラ)

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