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建物シリーズ 記事一覧
2018年05月19日:  ラインの宝石
2018年05月14日:  むかし一人のイギリス人漁師
2018年05月03日:  葉山とブレーメンの音楽隊
2018年04月22日:  秋田駒
2018年04月21日:  アンヌプリ
2018年04月18日:  第七の扉
2018年04月07日:  ベルヴェデーレ
2018年03月24日:  海洋都市同盟
2018年03月10日:  ミロのヴィーナス
2018年02月24日:  人魚姫

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ラインの宝石 [建物シリーズ]

スイス北部、ドイツ国境にも近い小さな町 Stein am Rhine は「ライン川の石」という意味ですが、フレスコ壁画で飾られた家々の街並みの美しさから「ラインの宝石」とも呼ばれています。

stein_am_rhine1.jpeg
 町につながる橋の上からのライン川


この町のことを知ったのは、恥ずかしながら、渡辺満里奈の「フォトグラフ(1988, 金子修介)」というオリジナルビデオから。自転車で駆け下りた先の景色に惹かれて、どこなんだろうと? インターネットも普及していない時代、スイスロケという情報しかなかったので、痕跡を探そうと画面に食い入っていました。

それから何年も経ってですが "聖地巡礼" ということで、チューリッヒから列車で40分ほど、ラインの滝とデューラーのムノートで知られるシャフハウゼンを拠点に、ザンクト・ガレン(修道院、図書館)に立ち寄り、のどかなボーデン湖沿いを列車は走って、シュタイン・アム・ラインにたどり着いたのでした。天気も良かったので予想以上の雰囲気で意気揚々、鼻歌の一つでも口ずさんでと...


 ♪ 君に贈る、フォトグラフは、道をたずねて歩いてく私 ♪


そんな訳で今回の音楽は、「フォトグラフ」でも使われていた、ボッケリーニ(トスカーナ/ルッカ出身)のメヌエットです。

 Boccherini_String_Quintet.jpg


そういえば、2泊した"Fischerzunft"という宿屋では、「これ、そこの川で今朝獲れたお魚」と言ってアミューズを出してくれました。


---

さて、振り出しに戻って、指輪から「ラインの黄金 - 序奏」。
 ポチポチ続けてきた僕のトリスタン巡りも、これでおしまいです。

 Prelude_DAS_RHEINGOLD .jpg



--- p.s.

明日5/20はいよいよホノルル駅伝。エビ中チーム、完走できるかな?

Makapuu-Lighthouse-Oahu-Hawaii.jpg
 The Makapuu Point Light on the island of Oahu has
  the largest lens of any lighthouse in the United States. (Wikipedia)

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むかし一人のイギリス人漁師 [建物シリーズ]

渋谷のクラブクアトロが今年の6/28で30周年を迎えるそうで、6〜7月にはお祝い公演が設けられています。ラインナップを見ても僕なんかにはピンとこないけど、今のTOKYOの音楽シーンってこんな感じなのかなぁ。

club_quattro_shibuya.jpg
--- 海外アーティストでは…などなど現在では信じられないアーティスト達のライブをいち早く日本に紹介したのもクアトロでした。--- HPより


そうそう、昔は凄かったのよ。ここを利用しているわーすたちゃんやオサカナちゃんにもその歴史は感じて欲しいとオジさんは思うのでした。(とはいえ、彼女たちの相手は"世界"だからなぁ、偉そうなことは言えないね)

---

とか言いつつ、僕もクアトロには数回しか行ったことがないのだけど、サイモン・フィッシャー・ターナーの演奏途中で、後方の白人男性が「ソー、ボアリング」なんて叫んでいたのが懐かしく思い出されます。




この曲では、オーストリアの小説家ペーター・ハントケ(「ベルリン〜天使の詩」脚本)のテクスト(The Long Way Round - a dramatic poem)が読まれているのですが、辛うじて英語だけどサッパリ... どこかに転がっていないかな...


---

記事タイトルは「むかし一匹のハリネズミ(ブレヒト)」をもじってみましたが、アンビシャス・ラヴァーズのかっこいい演奏を観れたのもここクアトロ(アート・リンゼイってあのメガネ顔だけど、たっぱがあって、ギター握るとサマになるんだ)。彼らの「7つの大罪」シリーズも3つで終わってますね。悪事っていうものもそんなに働けるという訳ではないか。

 pride 高慢
 greed 物欲(貪欲)--- 2nd Album
 envy ねたみ(嫉妬)--- 1st Album
 wrath 憤怒
 lust 色欲(肉欲)--- 3rd Album
 gluttony 貪食
 sloth 怠惰


だから、"LUST"という単語を聞くと、反射的にこれ。釣られてしまった。




Lust
Everything dusky but the hour
Neighborhood's outside your door
Your riding habit's on the floor
Thunderstorm in the mirror
Ceilling is covered with rust
Rope will burn your hands
Our teeth are covered with dust

Lust --- the very ideas
Your misery, your redwoods
Your eyes are like the bodies of young children
The fresh buds and their luster
Cluster in loveliest rot

Lust --- the very ideas
And gnashing, curly lashes
Sparking, sparking mounds, villages
Nothing like thirst, nothing like the first time
Light beams in rusty places

Lust --- the very ideas
No casamento da raposa
 狐の嫁入りで
Na porta do hotel da boa comida
 極上のディナーにありつけるホテルの入口で
Minha vida é esse luxo
 私の人生はこんなに豪奢
Eu viva na luxuria
 私は欲望に生きている



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葉山とブレーメンの音楽隊 [建物シリーズ]

鎌倉にある神奈川県立近代美術館が閉館すると聞いた時は驚くとともに残念でした。鶴岡八幡宮の境内、平家池に面してという好立地に建っていて、ゆったりと作品を見て回れる環境だったので。当初は取り壊しという話も挙がっていたので、耐震補強で存続という決定にはホッとしましたが、その後の使い道は未定だそうです。

神奈川県近代美術館の別館と葉山館は今まで通り運営されています。

 hayama_kan.jpg(葉山館、公式 HPから)


その葉山館には一度だけ、「パウラ・モーダーゾーン=ベッカー展」をやっていた時に訪ねました。横須賀線の逗子駅で降りて、そこからバスで20分ほど。海岸に面した明るい開放的な建物で、併設されているレストランもおしゃれです。その海岸は葉山御用邸まで続いていて、写真を撮っていたら、こちらに向けての撮影はご遠慮くださいと、警備員にやんわり注意されました。


---

パウラ・モーダーゾーン=ベッカー(Paula Modersohn-Becker, 1876-1907)はヴォルプスヴェーデの画家として知られていますが、ヴォルプスヴェーデは彼女の育ったブレーメンの東15Kmのところにある芸術家村で、そこに移り住んだ詩人リルケの美術評論「ヴォルプスヴェーデ, 1903」によって世間に認知されることになります。

 Vogeler,_Frühling.jpg
  "Frühling" by Heinrich Vogeler, 1897 ( Wikimedia commons )


その画家たちの作品を見ていると、独特な自然の様子が伺われ、行ってみたい場所の一つではあります。


──「犬も猫も鶏も引き連れ街を抜け出したんだ」という部分ですね。

それは明確に「ブレーメンの音楽隊」をイメージしながら作ったからそうなったんです。歌詞を書くときにそれがどういう話だったのかをもう一度おさらいしようと思って「ブレーメンの音楽隊」について調べたんですよ。この物語は今いる場所に疲れてしまった動物たちがそこから脱走して、ブレーメンに向かう旅をするっていう話で。それが今の自分とすごくリンクする部分があるなと思って、すごく腑に落ちたんです。その瞬間にアルバムタイトルは「Bremen」にしようと思いました。--- 米津玄師(<= 別にファンでも何でもないけどさ、勝手に引用)


ブレーメンの音楽隊とくれば、"Deutsche Kammerphilharmonie Bremen" でしょう。プログラム選曲や組織運営について、すべての楽団員が責任を負うという企業スタイルでも知られています。

参考までに、モーツァルトのレクイエムです。耳タコでしょうから、ラクリモーサからスタート。




10年ほど前のTrailerですが、こちらも参考まで。
 The Deutsche Kammerphilharmonie Bremen - NEW TRAILER 2008


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さて、ブレーメンは、グリム兄弟の生まれたハーナウから始まるドイツ・メルヘン街道の終点ですが、少し手前にハーメルンという町があります。

 1284年、聖ヨハネと聖パウロの日
 6月26日
 色とりどりの衣装を纏った笛吹き男に
 ハーメルン生まれの130人の子供が誘い出され
 丘の近くキリスト磔刑場へ、いなくなった


ふぅ〜、やっとここまでたどり着いた。めでたしめでたし。

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秋田駒 [建物シリーズ]

こちらは秋田犬。戌年やけん。

akitainu.jpg
 ( from わんちゃんホンポ https://wanchan.jp/osusume/detail/1969


秋田駒ヶ岳は十和田八幡平国立公園の南端にある標高1,637mの山。秋田新幹線/田沢湖駅からバスで1時間、駒ヶ岳八合目へ。ここから右に入って-->片倉岳展望台-->阿弥陀池-->焼森-->八合目登山口という、山頂に寄らなければ2時間ほどのトレッキングコースがあります。最後焼森からの下りがちょっとした山道ですが、それ以外は平坦で、特別な登山装備をしなくても一巡りして来れます。(阿弥陀池からそのまま戻って来るというのもあり。)

秋田駒で特筆すべきは、やはり高山植物。僕が行ったのはもう7月も末に近い頃だったと思うけど、登山口からちょっと進んだだけでそこかしこに可憐な白い花が咲いていて、花の名山とはよく言ったものと感じ入った次第です。

 森と水の郷あきた:花の百名山シリーズ③秋田駒ヶ岳
  http://www.forest-akita.jp/data/akitakoma/akitakoma.html

お泊まりはその先に乳頭温泉がありますが、混浴はちょっとという方には、田沢湖高原温泉郷でも良いかと思います。(でも、いやらしい目で見なければ◎)

LAGRENÉE.jpg
 "Mars and Venus; an allegory of Peace" by Lagrenée, 1770


---

こちらは山歩きというよりは、植物園を散策する感じ。キャロリン・サンプソンのアルバムです。

fleurs.jpg
 Fleurs (花々~植物にまつわる歌曲集)
  Carolyn Sampson, soprano
  Joseph Middleton, piano

--- 名前が何だっていうの? 私たちはバラと呼ぶけれど
 どんな他の名前だって同じように甘く香るでしょ ---

 パーセル/ブリテン:ばらの花よりも甘く
 シューマン:私のばら Op.90-2、ばらよ、ばらよ! Op.89-6
 クィルター:ダマスクのばら
 ブリテン:ナイチンゲールとばら
 グノー:ばらの咲くころ
 フォーレ:イスパハーンのばら Op.39-4

--- R.シュトラウスの花の乙女たち ---

 ばらの花環 Op.36-1
 乙女の花 Op.22(矢車菊、ポピー、アイビー、睡蓮)

--- 花々が語るとき ---

 シューベルト:花の言葉 Op.173-5 D.519、森で Op.56-3 D.738
 シューマン:ジャスミンの木、献身の花 Op.83-2、松雪草 Op.79-26

--- フランスのブーケ ---

 プーランク:花 FP.101-6
 フォーレ:蝶と花、捨てられた花 Op.39-2
 アーン:贈り物
 ドビュッシー:花 L.90-3
 ブーランジェ:去年咲いていたリラの花は
 シャブリエ:ありったけの花


what's_in_a_name.jpg
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アンヌプリ [建物シリーズ]

ウィーン世紀末の人工沼から這い出るのは簡単、本物の自然に触れること。時期は外れますが、北海道の紅葉の話。

niseko.jpg
 ニセコパノラマライン( 周遊バスの車窓から )


雪質の良さで外国人にも人気のニセコですが、紅葉時期も格別です。僕が何年か前に行った時にはニセコバスが季節バスを出していて、倶知安から五色温泉、神仙沼、パノラマライン、甘露の水、昆布温泉というように、ニセコ アンヌプリを一巡りするコースだったかと思います。紅葉の黄と赤が夜中まで目に焼き付いていました。

ところで、僕は甘露の水でバスを降車したのですが、ふと見ると30mほど先に生き物の姿が... キタキツネでした。自然に暮らしている動物を見ると和みますね。大雪山の黒岳では、エゾシカとエゾシマリスを見ることができましたし。(運の良いことに、ヒグマには出会っていません)


---

音楽の話。尾高忠明が音楽監督を務めていた頃の札響、明らかに、在京楽団とは一線を画した透明感のある弦の音色を響かせていました。記念に、会場のKitaraで売られてた「グリーグ&シベリウス」を一枚買ってきましたが、残念ながら生で聴く音色は自宅の再生環境では再現できないです。

フィンランドの森や湖や鳥の囀りといった自然からインスピレーションを受けたシベリウスの作品をちょっとだけ聴き直してみました。"Lake"と言えばアンナ・ドミノが「湖を半周して、もう引き返す地点に来ている」と歌っていますが、隠遁したシベリウスに同種の想いを感じなくもありません。

sibelius_tapiora.jpg
 Sibelius:
  Tapiola, En Saga & 8 Songs

  Hannu Lintu
  Finnish Radio S.O.
  Anne Sofie von Otter


こちらのアルバムは、ハンヌ・リントゥ指揮のフィンランド放送交響楽団による2016年録音のもの。細かい音の動きが良く再現され、訴えかけるような森のつぶやきが聞こえてきます。収録曲はシベリウスの最後と最初の交響詩、「タピオラ, op.112」と「エン・サガ, op.9」、それに加えて親しみ易い歌曲を8つです。歌曲は、アウリス・サッリネンにオーケスレーションを委嘱した管弦楽伴奏版で、歌っているのはアンネ・ゾフィー・フォン・オッター。

「タピオラ」の出版譜には以下のカトレーンが載せられているそうです。

  ポヒョラ(北の国)には深く暗い森があり
  野生の夢を、永遠の秘密を夢見ている。
  タピオ(森の神)の不気味な住処がそこにあり
  そして、見え隠れする精霊たち、夕暮れ時の声たち。


ちょっとだけと言いながら、上の演奏に惹かれるものがあったので、リントゥの指揮した交響曲全集も聴いてみました。Blu-ray3枚のBoxセット。

sibelius_lintu.jpg
SIBELIUS - 7 SYMPHONIES
 Hannu Lintu, Conductor
  Finnish Radio Symphony Orch.
  Helsinki Music Centre, 2015
 Laura Joutsi, Director


細部を緻密に彫刻した演奏という点ではベルグルンドと同系統ですが、ヨーロッパ室内管のニュートラルな響きに対して、ふるさとの訛りなつかしが楽曲に命を吹き込んでいます。あとは、そだねー、「ドキュメンタリー」と「これがシベリウス!」というおまけ映像。後者は8つの視点からシベリウスのポートレートを描いてみたものですが、全話に『現代のシベリウス』カイヤ・サーリアホが登場していて、彼女のポートレートにもなっているのが買えますね。日本語字幕付き。

  1. 外見と性格  2. 天才と自然  3. 病気と神経症
  4. お金と快楽  5. 父親と家族  6. 作曲とインスピレーション
  7. アイノとヤンネ  8. 終わり方の難しさ



--- おまけ(サカリ・オラモのシベリウス)

・交響曲第6番(リハーサル)




・ヴァイオリン協奏曲(ハイライト)




・フィンランディア(Prom 75: Last Night of the Proms 2017)



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第七の扉 [建物シリーズ]

季節が巡るのは早いもので、八重桜も散り、ツツジの花が咲き揃ってきました。そして今日は、エビ中1/3.4武道館ライブBlu-rayの発売日。といっても手元にはないのです。¥12,000はある意味踏み絵だよな... えっ、待ってください、本当にポケットの小銭しか... シュパッ! ごろごろごろ...

 judith_cranach.jpg
 "Judith with the head of Holofernes" by Lucas Cranach, around 1530
 ( Kunsthistorisches Museum Wien


シャルル・ペロー、メーテルリンクの「青ひげ」は、青髭の外出中に秘密の扉を開けてしまうというストーリーですから、ベーラ・バラージュの台本はちょっと違いますね。こちらは、「もうこれ以上、開けないでくれ」と言いながらも青髭がユディットに連れ添って、最後の扉まで到達してしまうという趣向になっています。


伝統的な演出方法は、暗がりの中に7つの扉を配置し、扉が開く毎にそのシンボリック・カラーで照らし出すというものだそうです。

 ステージ例1:Duke Bluebeard's Castle — Alan E. Schwanke
Duke_Bluebeards_Castle.jpg

 第1の扉 = 拷問部屋(血のような赤)
  壁には血の痕が...
 第2の扉 = 武器庫(黄色味がかった赤)
  全ての武器に血が付いて...
 第3の扉 = 宝物庫(金色)
  しかし、宝物には血痕が...
 第4の扉 = 庭(青味がかった緑)
  咲き誇る花々、しかし、白いバラに血の痕が... 土には血が染み込んでいて...
 第5の扉 = 王国(白色 --- 奔流となって輝く光の束、青い山々)
  目の前に広がる青髭の領土、しかし、雲は血のような赤い影を落とし...
 第6の扉 = 涙の湖(暗闇)
  不気味なほど静かで、銀色に輝く湖。
  二人は抱擁するが、ユディットは最後の鍵を要求する。
 第7の扉 = 3人の妻(銀の月のように)
  「夜明け」,「昼」,「夕暮れ」として生きていた。
  ユディットも「夜」として組み込まれ、去る青髭。


 ステージ例2:ガラス彫刻家デイル・チフーリ(Dale Chihuly, 1941- )のオブジェ
bluebeard-chihuly.jpg
 ( medleyana.com/tag/bluebeards-castle/ )





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物語は、前口上で繰り返される Urak, asszonyságok (Gentlemen, ladies)に集約されているのでしょう。エルダから遠ざかる長い長い歴史。

bartok_bluebeared.jpg
 Bartok: Bluebeard's Castle
  Sir John Tomlinson, Bluebeard
  Michelle DeYoung, Judith
  Juliet Stevenson, narrator

  Esa-Pekka Salonen
   Philharmonia Orchestra


前口上(Péter Bartókによる英訳から)

 昔々。
 これはどこで起きたのでしょう?
 外か、内か?
 古びたテーブル、それは何を意味するでしょう。
 Ladies and Gentlemen ?

 歌は続き、
 あなたは私を見る、私の目はあなたを。
 私たちの瞼のカーテンが開きます。
 ステージはどこでしょう、外か内か?
 Ladies and Gentlemen ?

 辛苦と幸福
 それは身の回りの出来事。
 しかし、世の軍隊が
 私たちの運命を決めるのではありません。
 Ladies and Gentlemen.

 私たちは互いに理解し合い、
 私たち自身の物語を語ります。
 私たちがどこから来たとしても、
 驚きをもって聴きます。
 Ladies and Gentlemen !

 (幕が上がる)

 音楽が鳴り、照明が灯る。
 劇を始めましょう。
 私たちの瞼のカーテンが開きます。
 それが降りるまで注目です。
 Ladies and Gentlemen !

 古い城。
 古い物語、壁で取り囲まれた。
 注意深く観ることです。

hirosaki_castle_1.jpg
 史跡 弘前城|青森県観光情報サイト アプティネット
 

弘前公園のさくら満開は、4/25辺りのようです。
 http://www.hirosakipark.jp/sakura/category/cherryblossom

ともあれ、弘前ねぷたの見送り絵にも生首を持った美女が度々登場します。
 http://eclipse.star.gs/lock/1988/index.htm

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ベルヴェデーレ [建物シリーズ]

「絶景かな、絶景かな」は京都/南禅寺の三門。ウィーン市内でそれに相当する場所といえば、その名も「美しい眺め」、ベルヴェデーレ宮殿かな... 宿をとったアンナガッセからは散歩がてらに... こんな感じで市街を見晴らせます。

vienna-belvedere.jpg
 ( www.travelwriticus.com )


もう少し引きの画を撮りたいと思ったら、乗り物に乗って、シェーンブルン宮殿のグロリエッテや、ドナウ川を望めるカーレンベルクの丘(霞んで街が見えない場合もあり)に行ってみるのも、また楽し♪


---

18世紀前半に建てられたバロック建築のベルヴェデーレ宮殿、今は、世紀末ウィーン美術が展示されたオーストリア・ギャラリーとして知られています。ハイライトはクリムトの「接吻」ですが、グスタフ・クリムト(1862-1918)と並んでエゴン・シーレ(1890-1918)のコレクションも揃っています。

 https://www.wien.info/ja/sightseeing/museums-exhibitions/top/belvedere

Egon_Schiele.jpeg
 「死と乙女」( "Tod und Mädchen" by Egon Schiele, 1915 )


シーレの直截的な表現手法にマリアージュさせたい音楽を、と考えて安直だけど、フーゴ・ヴォルフ(1860-1903)のメーリケ歌曲集から「捨てられた娘」です。



 Das verlassene Mägdlein

 Früh, wann die Hähne kräh'n,
  早朝、鶏が鳴くとき
 Eh' die Sternlein verschwinden,
  もう、星が消える
 Muß ich am Herde stehn,
  かまどに立って
 Muß Feuer zünden.
  火を起こさないと

 Schön ist der Flammen Schein,
  炎が輝くのが美しいこと
 Es springen die Funken.
  火花が跳ねる
 Ich schaue so drein,
  そんな私の眺め
 In Leid versunken.
  傷みに身を焦がしている

 Plötzlich, da kommt es mir,
  不意に、私を思いがよぎる
 Treuloser Knabe,
  不実な男の子
 Daß ich die Nacht von dir
  それはあなたの夜
 Geträumet habe.
  夢見ていたのは

 Träne auf Träne dann
  そして、涙、涙
 Stürzet hernieder;
  こぼれ落ちる;
 So kommt der Tag heran -
  こうして今日はやって来る -
 O ging er wieder!
  ああ、過ぎて行け、もう一度!

( by Eduard Mörike )



↓国内盤なので対訳が付いているのがありがたいところ。(妙な文語調とはいえ)

kirchschlager_wolf.jpg
 ヴォルフ: 歌曲集
  アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Ms)
  ヘルムート・ドイチュ(Pf)


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ちなみに、ベルヴェデーレ宮殿の敷地内には、ブルックナーが最期を過ごした建屋もあるそうなので、立ち寄ってみるのも一興かも。

This Symphony is the creation of a Titan, and in spiritual vastness, fertility of ideas and grandeur even surpasses his other symphonies.... Its success was almost without precedent, It was the absolute victory of light over darkness, and the storm of applause at the end of each movement was like some elemental manifestation of Nature. In short, even a Roman Emperor would not have wished for a more superb triumph. --- written by Hugo Wolf on 8th Symphony

それにしてもヴォルフのような簡潔な音楽を作った人が、ここまでブルックナーを褒めちぎるというのも、謎です...

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海洋都市同盟 [建物シリーズ]

紀元前5世紀、ヨーロッパの南のギリシャで、ペルシャ軍の脅威に対抗するためにアテナイを中心とした諸ポリスによって結成されたのはデロス同盟。時代は中世まで下って12世紀、バルト海や北海で交易に勤しんでいたドイツの遍歴商人たちがヴァイキング交易者に対抗するために連携したのがハンザ同盟。中心地は、バルト海に浮かぶ島ゴットランドの「バラと廃墟の町」、ヴィスビーです。

その勢力範囲はというと、在外四大商館の置かれたロシア-ノヴゴロド、ノルウェー-ベルゲン、フランドル-ブリュージュ、イギリス-ロンドンを主要拠点とする、広範囲に渡るものだったそうです。

13世紀になると、ハンザ同盟はゴットランド島ヴィスビーを核とする遍歴商人の同盟から、リューベック主導の定住商人による都市同盟へと形を変えていきます。そういった中、ブリュージュは運河や港に土砂が堆積して大型船が行き来できなくなったため15世紀以降衰退していきますが、逆にそれが幸いして中世の街並みがそのままに残され、今では有数の観光地です。


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散策するなら朝。マルクト広場に建つ鐘楼が朝日を浴びて輝く様、ベギン会修道院周辺の静謐さを体感できます。

brugge_halletoren.jpgbrugge_beguinage.jpeg
 Halletoren & Béguinage( Wikipedia )


昼は運河クルーズとお買い物。もちろんダイヤモンド... の1個付いたアクセサリーをお土産に。

夕食は市内のレストランで摂ったのだけど、魚料理。「何の魚」とウェイトレスに聞くと「マンクフィッシュ」とのこと。こちらが怪訝そうな顔をしていたのを察してか、一旦厨房に戻ったかと思うと、図鑑を開いてコレだよと… アンコウ! 北海産だね。


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ベルギーのヴァイオリニストであり作曲家のウジェーヌ・イザイ(1858-1931)で、バッハが陰から"当世風"を覗いているかのような、無伴奏ソナタを。





ちゃんとした音で聴きたい方にはアンティエ・ヴァイトハース、2015年の録音があります。バッハからイザイに移った時の音楽地平の広がりも面白いです。

Antje_Weithaas.jpg
 Antje Weithaas
  - J.S.Bach & Ysaye Vol.3


 無伴奏ヴァイオリンのための作品集
  J.S.バッハ : ソナタ第3番ハ長調BWV1005
  イザイ : ソナタ第6番作品27(マヌエル・キロガに献呈)
  イザイ : ソナタ第4番作品27(クライスラーに献呈)
  J.S.バッハ : パルティータ第1番ロ短調BWV1002

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ミロのヴィーナス [建物シリーズ]

ルーブル美術館はかつては王宮だったところ。1682年にルイ14世が王宮をヴェルサイユへと移したために、王室の所有する美術品の収蔵・展示場所としての役割が与えられたとの事。そんなルーブル美術館の目玉のひとつ「ミロのヴィーナス」は、ギリシャのミロス島で発見され、制作されたのは紀元前2世紀といいます。

 Vénus de Milo(from Wikipedia)

Venus_de_Milo.jpg
 

 'Cause you treat my skin
   like porcelain
 Rare and special
   porcelain
 .
 .
 .
 Beyond the rare and special
   porcelain
 Well there's a place
   for me...


ギリシャの美術品や建築と共に、ギリシャ神話やギリシャ悲劇も西欧文化の礎ですが、三大悲劇詩人として知られるアイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデスは、ミロのヴィーナスよりも時代が遡り紀元前5世紀に活躍した人たちです。まだ多少は女神たちの力が残っていた頃。

西欧音楽の世界では、折々の時代で、ギリシャ神話・悲劇を題材とした作品が残されていて、ルイ14世(1638-1715)の時代に活躍したマルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704)にも「メデ (Médée, 1693)」という、王女メディアを題材としたオペラがあります。

30分弱のプレリュードで始まりますが、この部分はすべてルイ14世を讃える内容。それに続いて全5幕の3時間程の本編が来ます。これに幕間の休憩時間が入るのですから、せっかちな現代人から見ると、なんて悠長なと思うところでしょう。全曲を聴くわけにもいかないので、第3幕のアリアを拾いました。"porcelain"のジュリア・フォーダムでも歌いそうな歌詞ですが、フランス盛期バロックの作品です。





 Quel prix de mon amour, quel fruit do mes forfaits!
  それが愛の代価なの、それが私の罪の果実なの!
 Il craint des pleurs qu'il m'oblige à répandre;
  彼は恐れている、私に流させてしまうだろう涙を;
 Insensible au feu le plus tendre
  ほのかな炎は感ぜず
 Qu'on ait veu s'allumer jamais,
  そう私たちがこれまでに見つめてきた、
 Quand mes soupirs peuvent suspendre
  私のため息が止む時には
 L'injustice de ses projets;
  彼の目論む不義;
 Il fuit pour ne pas les entendre.
  それらを聞かぬよう彼は逃げ去る。
 Quel prix de mon amour, quel fruit do mes forfaits!
  それが愛の代価なの、それが私の罪の果実なの!

 J'ay forcé devant lay cent monstres à se rendre.
  私は彼の前に百のモンスターを産み出す。
 Dans mon crœur où regnoit une tranquille pais,
  私の心、その中に静かな国が治まるの、
 Toujours prompte à tout entreprendre,
  いつでも行う準備はできている、
 J'ay scou de la natwo effacor tous les traits.
  私は、自然な成り行きはすべて取り除いておいた。
 Les mouvements du sang ont voulu me surprendre,
  もしも衝動的な考えが私を乗っ取ろうとしても、
 J'ay fait gloire de m'en défendre,
  それと対決するのを誇りとするだろう、
 Et l'oubly des serments que cent fois il m'a faits;
  そして、彼のしてきた百の誓いをすべて忘れること;
 L'engagement nouveau que l'amour luy fait prendre,
  愛が彼を導いた新しいコミットメント、
 L'éloignement, l'exil, font les tristes effets
  別離、追放、悲しい結末
 De l'hommage eternel que j'en devais attendre?
  それが私が望める永遠なる敬意なの?

 Quel prix de mon amour, quel fruit de mes forfaits!
  それが愛の代価なの、それが私の罪の果実なの!




そのシャルパンティエ、1698年にサント・シャペル(聖歌隊)の楽長に任命され、1704年に没するまでその地位にあったそうです。このサント・シャペル(教会)もまた、周りを取り囲むステンドグラスに圧倒される、パリでは見逃せない観光ポイントのひとつです。場所はシテ島、マリー・アントワネットの幽閉されていたコンシェルジュリーの隣です。

 Sainte chapelle(from Wikipedia)
Sainte_chapelle.jpg

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人魚姫 [建物シリーズ]

「世界三大がっかり」といえば、シンガポールの「マーライオン」、ブリュッセルの「小便小僧」、コペンハーゲンの「人魚姫」だそうですが、「マーライオン」は見ていないのでわかりません。

「小便小僧」は確かに小さいけれども、グランプラスという好環境に恵まれていて、また運良く衣装を着てたりしてると意外と可愛かったですね。(僕が見たときは何故か軍服を着ていました)

「人魚姫」はカナルツアーで海側から遠目で見たのだけど、人だかりがしていたのですぐに分かり、オーラを感じました。期待していないせいかも知れないけれど、観光のアクセントとしては悪くもないなと思ったところです。


copenhagen_canal_tour.jpg
 Tourists aboard the popular canal tour photograph ( thechronicleherald.ca )


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童話「人魚姫」の作者アンデルセン(1805-1875)が生まれたオーデンセは、コペンハーゲンのあるシェラン島とユトランド半島との間にあるフュン島の中心都市。同じオーデンセ生まれに、作曲家カール・ニールセン(1865-1931)がいます。ちょっと取っ付きにくい感があるかもですが、これなんか聴き易いと思います。(グリーグの家 -- 招かれて夏を過ごしていた -- で作曲が始められた、という背景もあってでしょうか?)

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「音楽がありあまる」指揮者ロウヴァリのサポートで映える、スクリデのソロ。

baiba_skride.jpg
 Sibelius & Nielsen: Violin Concerto, etc.
  Baiba Skride (Vn)
  Santtu-Matias Rouvali
  Tampere Philharmonic Orchestra


ついでに、サカリ・オラモ&ロイヤル・ストックホルムP.O.という近年好調なコンビによるニールセン。澱みなく音楽が流れています。ちなみに、第一次世界大戦中に書かれた第4番の "Inextinguishable=不滅, 消せないもの" とは、「明日世界が終わっても この音は止まらないんだ」という意味とのこと。

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 Nielsen :
  Symphony No.4 "The Inextinguishable"
  & Symphony No.5

  Sakari Oramo
  Royal Stockholm Philharmonic Orchestra


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