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クレタの王 イドメネオ K.366 〜 この貧しき地上に [W杯2018]

W杯はフランスが王座に就いて終宴、楽しかったね。そして今日は「海の日」... という事で、海神なっちゅん、違う、ネプチューン => イドメネオです。

 LA VOCE / 声
  Ha vinto amore. / 愛が勝利した。
  Idomeneo cessi esser re, / イドメネオは王位を退き、
  lo sia Idamante, / イダマンテが統べる、
  ed Ilia a lui sia sposa, / そしてイリアが彼の妻となり、
  e fia pago Nettuno, / またネプチューンは譲歩し、
  contento il ciel, premiata l’innocenza. / 天は満足する、純真さが報われ。

取り急ぎ、クレタ島についておさらい。

〜〜〜
Bull_leaping_minoan_fresco.jpeg
( 牛跳びのフレスコ画、ミノア時代、クノッソス宮殿 )

ポセイドーンの牡牛

ゼウスとエウローペーの子であるミノス王は、王位継承の証として立派な牡牛をくれるようポセイドーンに祈り、その牡牛は生け贄に捧げることを誓った。ポセイドーンはこれに応えてミノスに牡牛を送った。

しかし、ミノスは送られた牡牛があまりに美しかったため、欲を出して別の牛をいけにえとした。ポセイドーンは怒り、仕返しに王妃パーシパエーが牡牛に恋情を抱くようにした。悩んだパーシパエーはダイダロスに相談し、木製の雌牛の張りぼてを製作してもらい、これを使って牡牛への思いを遂げた。

やがてパーシパエーは子供を産んだが、その子供は人間の体に牛の頭が乗った怪物ミノタウロスだった。ミノスはダイダロスに命じて迷宮ラビリントスを作らせ、ミノタウロスを閉じこめた。

〜〜〜(Wikipedia)


そんなクレタ島を舞台としたモーツァルトのオペラ「イドメネオ」。下のリンクに、あらすじ、作曲の背景ときれいにまとめられているのでご参考に。

 ▼二期会|オペラを楽しむ|『イドメネオ』の魅力
 http://www.nikikai.net/enjoy/vol297.html


そして、アリアを2つ貼ります。

・イリアのアリア, from Act1


 Padre, germani, addio! / お父様、兄弟たち、さようなら!
 Voi foste, io vi perdei. / あなた方はもういない、私は失ってしまった。
 Grecia, cagion tu sei. / ギリシア、お前のせいだわ。
 E un greco adorero? / なのに、一人のギリシア人を敬慕する?

 D'ingrata al sangue mio / 私の血に背くこと
 So, che la colpa avrei; / そうよ、罪な事だわ;
 Ma quel sembiante, oh Dei! / けれど、そのお顔、おお、神よ!
 Odiare ancor non so. / 憎むことができない、どうしても。


・エレットラのアリア, from Act3(天の声を受けて)



IDOMENEO
Oh ciel pietoso! / おお、慈悲深き天よ!

IDAMANTE
Ilia... / イリア...

ILIA
Idamante, udisti? / イダマンテ、お聞きになりました?

ARBACE
Oh gioia! oh amor, oh Numi! / おお喜びよ、愛よ、神よ!

ELETTRA
Oh smania! oh furie! oh disperata Elettra!
 おお、動揺が! 激怒が! 絶望したエレットラよ!
Addio amor, addio speme!
 愛よさらば、希望よさらば!
Ah il cor nel seno gia m’ardono l’Eumenidi spietate.
 ああ、胸の芯に焚き付けられた非情なるエウメニデスよ。
Misera, a che m’arresto?
 惨めな、何か私を引き止める?
Saro in queste contrade della gioia e trionfi spettatrice dolente?
 喜びと勝利に歓喜するこの地で、悲しき観客となれと?
Vedro Idamante alla rivale in braccio,
 イダマンテがライバルを腕に抱くのを、
e dall’uno e dall’altra mostrarmi a dito?
 そして、誰や彼やが私を指差すのを見ろと?
Ah no: il germano Oreste ne’ cupi abissi io vuo’ seguir.
 ああ、違う:弟オレスト、暗き奈落の底にいる、ついて行くわ。
Ombra infelice! lo spirto mio accogli,
 不幸のゴーストよ! 私の魂は迎え入れる、
or or compagna m’avrai la nell’inferno
 今の今にも導き手として、地獄のその場所への、
a sempiterni guai, al pianto eterno.
 尽きることなき災いの、永遠なる嘆きの。

D'Oreste, d'Aiace / オレスト、アイアス
Ho in seno i tormenti, / その苦痛を、私は胸に刻んでいます、
D'Aletto la face / アレクトの松明は
Gia morte mi da. / すでに私に死をもたらし。

Squarciatemi il cuore / 心臓を引き裂くがいい
Ceraste, serpenti, / つのマムシ、ヘビよ、
O un ferro il dolore / さもなくば、鉄の剣がその痛みを
in me finira. / 私の中の、終わらせる。



idomeneo.jpeg
 イドメネオ:イアン・ボストリッジ
 イダマンテ:ロレイン・ハント・リバーソン
 イリア:リサ・ミルン
 エレットラ:バルバラ・フリットリ

 チャールズ・マッケラス
  スコットランド室内管弦楽団
  エディンバラ音楽祭合唱団


 …… わかった、それで糸は

 糸?

 糸巻きさ、持っているんだろう? 迷路で迷わないために確か使うんだ

 ああ…… そんなものはいらないのよ。ほら、この模様をさわってみて。
 一本だけ、かすかに彫りがはいっているわ。それをたどればいいのよ。


  --- 佐藤史生「この貧しき地上に」から ---
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